【お知らせ】2016年3月31日をもちまして、閉館しました。

プロジェクト

Grow up!! Artist Project 2013

東京映像芸術実験室
The Projected Image Laboratory

山城大督[美術家・映像ディレクター]
2013.4→2013.12

プロジェクト紹介

毎年1名のアーティストをアサヒ・アートスクエアに迎えて行うアーティスト支援事業「Grow up!! Artist Project[グローアップ・アーティスト・プロジェクト]」。 展覧会や舞台公演といった作品発表ではなく、すでに発表実績のあるアーティストが自らの表現ともう一度向き合い、多角的な視点から「じっくりと考える」プロセスをサポートします。2013年のサポートアーティストは美術家・映像ディレクターの山城大督。山城は、さまざまなゲストとの対話や実験を通して、これまで表現手法としてきた映像表現の「記録性」や「記録方法」、「展覧会での展示方法」について再考します。この1年間、アサヒ・アートスクエアは「撮影スタジオ」から「対話の場」へ、「ワークショップスペース」から「映像編集室」、そして「展示空間」へとさまざまにその姿を変えていくでしょう。この開放的でダイナミックな実験室で繰り広げられる、振り幅の大きな試行錯誤から、どんな新たな発想が生まれるのか。どうぞご期待ください。


「映像にダイビングする」 山城大督

或る「時間」と「時間」、或る「場所」と「場所」を結びつける。
空間や時間を飛び越えていく映像の力に僕は魅了されている。
同時にジレンマがある。
それらの映像が上映される際、一枚の平面的なスクリーンは一方向からしか見る事が出来ず、
一本の時間軸は人々の思考を固定化させる。
また、ドキュメントされた記録映像はいつも不完全だ。
現実からは遠く離れた破片だけが手元に遺り、気まずい気持ちにさせる。
フレームや構造を取っ払い、もっと映像を自由に振る舞わせる事は出来ないのだろうか?
空間や時間の中で気ままに映像を配置し展開することはできないのだろうか?
そんな気分から『東京映像芸術実験室 The Projected Image Laboratory』は誕生した。
このプロジェクトでは、これまでの映像史で開発された文法を超えて、新しい映像表現を見つけてみたい。
その表現は何を残すだろう。
単なるメディアとの戯れに過ぎないだろうか。 いま一度、映像表現の深くまで潜ってみよう。
そう、そして、映像を思いっきり、つきうごかしてみよう。
そんな実験的な時間を、対話や実践を通して実現させたい。



・企画の主旨 [予定も含む]
1:「映像」の新しいアートフォームや表現手段を追求・研究し、実践する
2:同時代の様々な立場で映像表現に携わる表現者たちのネットワークをつくり、対話と実験の場を創出する
3:本企画での成果を東京から発信する。

・企画の内容
1:映像の"記録性"をテーマにした「映像実験室」の開催
2:映像をテーマにした対話「映像への対話」の開催
3:「映像実験室mini」の実施
4:報告会の開催

・サポート期間: 2013年1月-12月
・サポートアーティスト:山城大督 http://www.yamashirodaisuke.com/
・主催:東京映像芸術実験室 実行委員会、アサヒ・アートスクエア
・協賛:アサヒビール株式会社
・助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
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・グローアップ・アーティスト・プロジェクトとは
すでに発表実績のあるアーティストが自らの表現ともう一度向き合い、多角的な視点からじっくりと「考える」機会を提供するプロジェクト。「考察を深めた い」、「新しいことにチャレンジしたい」、「専門家の意見を聞いてみたい」......など。アーティストが、自身の表現の探求と新たな発想の手がかりを つかもうとするプロセスをサポートするのが、本プロジェクトです。サポート・アーティストには、AAS 会場の無償提供、AAS主催事業への招待、表現について考察を深めるための機会の提供などの支援[40万円]をおこないます。本プロジェクトは、アーティ ストが自らの表現に向き合い「考える」ことをサポートしているため、展覧会や舞台公演といった具体的な成果発表を必ずしも求めません。この機会にどのよう なことを「考え」、次なる表現へとつなげていこうとしているのかを報告していただきます。なお、報告会は一般公開で開催します。

スケジュール

 

2013/04/05 映像実験室 mini|scene.01 スクリーニング『映像にぶつかろう」                                           
2013/04/11-13 映像実験室 vol.1「映像の力を確認する」
2013/04/11 映像への対話 第1回「なぜ映像を使っているのか?」 山城大督、藤井光[美術家・映画監督]
2013/05/22-23 映像実験室 mini 
2013/05/22 映像への対話 第2回「構造体としての映像。そしてその先へ」 山城大督、奥村雄樹[美術家]
2013/05/23 山城大督 公開インタビュー「実験の考察A」 インタビュアー:森岡麻紗子[編集者]
2013/06/26-27 映像実験室 vol.2「映像と音響/映像とスクリーニングの実験」
2013/06/26 映像への対話 第3回「映像を召喚する」 山城大督、志村信裕[アーティスト]
2013/07/06 映像実験室 mini サテライト版 blanClass(横浜)との共同企画
2013/08/23-24 映像実験室 vol.3「映像と出来事の記録法を考える」
2013/09/27 映像実験室mini
2013/10/17 映像への対話 第4回「映像にメッセージを編み込む」 山城大督、小泉明郎[アーティスト]
2013/10/18 映像実験室mini
2013/11/20-22 映像実験室 vol.4「VIDERE DECK 設営テスト」
2013/12/19-25 東京映像芸術実験室 presents 山城大督展「VIDERE DECK/イデア・デッキ」
2013/12/19 「VIDERE DECK/イデア・デッキ」オープニングトーク 山城大督、野村政之[こまばアゴラ劇場・劇団青年団]
2013/12/20 映像への対話 第5回「運動と革命と映像と僕たち」 山城大督、丹羽良徳[アーティスト]
2013/12/21 映像への対話 第6回「今日の映像表現/山城は何をしたいのか」 山城大督、島貫泰介[美術ライター]、泉太郎[美術作家]
2013/12/22 映像への対話 第7回「ナデガタの中の映像について」 山城大督、中崎透[美術家/Nadegata Instant Party]、野田智子[アート・マネージメント/Nadegata Instant Party]
2013/12/23 映像への対話 第8回「『VIDERE DECK』を考察する」 山城大督、服部浩之[国際芸術センター青森学芸員]、齋藤理恵[早稲田大学大学院文学研究科博士課程]
2013/12/24 映像への対話 第9回「いま映像で表現する意味って何ですか?」 山城大督、高橋瑞木[水戸芸術館現代美術センター主任学芸員]
2013/12/25 映像への対話 第10回「これからの映像とは」 山城大督、伊藤ガビン[ボストーク/女子美術大学短期大学部教授]

*右欄の「関連イベント」一覧より、各回の詳細をご覧いただけます。

 

プロフィール

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Photo: Arisa Yuki

1983年大阪生まれ。美術家。映像ディレクター。http://www.yamashirodaisuke.com/
映像の時間概念を空間やプロジェクトへ展開し、その場でしか体験できない《時間》を作品として展開。主な作品に、広島の住宅街を舞台に50人の少年少女が同時間帯に自宅のピアノを演奏するコンサート《Time flows to everyone at the same time.》(2010)がある。主な個展に 『TOKYO TELEPATHY』(2011)。2007年よりアーティスト・コレクティブ「Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)」を結成し、他者を介入させ出来事そのものを作品とするプロジェクトを全国各地で発表する。蓮沼執太MV「Hello Everything」のディレクションやデザイナー中西要介とのコラボレーションなど活動は美術の分野にとどまらず多岐にわたる。また2009年よりキュレーター服部浩之・会田大也らと共に全国のオルタナティブ・アートセンター・ネットワーク・プロジェクト「M.A.C」を開始し「表現者の全国ネットワーク」をゆるやかに実現している、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)修了、京都造形芸術大学芸術学部卒業、山口情報芸術センター[YCAM]エデュケーターを経て、東京藝術大学映像研究科博士後期課程在籍。2011年より京都造形芸術大学、2013年より明治学院大学 非常勤講師。

◎ 経歴
1983 大阪生まれ
2001 大阪市立工芸高校 映像デザイン学科 卒業
2002 インターメディウム研究所・IMI「大学院」講座 M0コース 修了
2004 岐阜県立情報科学芸術アカデミー(IAMAS) DSPコース 卒業
2006 京都造形芸術大学芸術学部 芸術表現・アートプロデュース学科(ASP) 卒業
2009 山口情報芸術センター[YCAM] エデュケーターとして勤務(2006-2009)
2009 情報科学芸術大学院大学(IAMAS) スタジオ2 入学
2010 東京藝術大学大学院映像研究科映像メディア学博士後期課程 入学
2011 京都造形芸術大学 非常勤講師
2013 明治学院大学 非常勤講師


◎ 展覧会
-山城大督としての活動
2005「almost something」展 / FLUX FACTORY(ニューヨーク)
2007「FUTURE ACADEMY」展/ 秋吉台国際芸術村(AIAV)(山口)
2009 「HIROSHIMA ART PROJECT 2009」/(広島)
2009「山口盆地午前五時」/山口市菜香亭(山口)
2010「blanClass+night 《Singing in the Rainbow. ―カメラのために、時間を―》」(1day EVENT)/blanClass
2010「東京生活転回法」/アサヒ・アートスクエア(東京)2010 
2011「TOKYO TELEPATHY」山城大督展(墨東まち見世2010)/SOUCE.sight(東京)
2011「blanClass 《Singing in the Rainbow.》」(1day EVENT)/blanClass(神奈川)
2011 塩見美枝子とのコラボレーション作品 《Endless Box》 / 「MOTコレクション」東京都現代美術館(東京)
2012「blanClass 《Picture in Picture in The Party in Picture.》」(1day EVENT)/blanClass

-Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)としての活動
2007 《インストールパーティ》とたんギャラリー(東京)
2007 《ブギウギ インストール デート》旧中工場アートプロジェクト、広島市吉島公民館(広島)
2008 《Parallel School/パラレルスクール》アーカススタジオ(茨城)
2008 《Parallel School/パラレルスクール》ドキュメント展、日本ホームズ住宅展示場(東京)
2008 《Offline Instant Dance》Akasaka Art Flowe08、旧赤坂小学校(東京)
2009 《Riversible Colection》「現代美術も楽勝よ。」水戸芸術館現代美術センター(茨城)
2010 《Closing Museum, Opening Party》練馬区立美術館(東京)
2010 《Closing Museum, Opening Party》ドキュメント展、荻窪ベルベットサン(東京)
2010 《24 OUR TELEVISION》アーティスト・イン・レジデンス2010、青森公立大学国際芸術センター青森(青森)
2010 《Let's reserch for tomorrow》(通年プロジェクト)アーティスト・イン・児童館(東京)
2010 《OFF COURSE HILLS》六甲ミーツアート 芸術散歩2010(兵庫)
2010 《Instant Scramble Gypsy》月見の里学遊館(静岡)
2011 《Yellow Cake Street》「Alternating Currents -Japanese Art After March 2011」PICA (Australia)
2012 《全児童自動館》アーティスト・イン・児童館、中村児童館(東京)
2012 《ONE CUP STORY》「開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012」 旧礎保育園(新潟)
2012 《PUBLIC SPACE》「街じゅうアートin北九州2012 ART FOR SHARE」(福岡)
2012 《COUNTRY ROAD SHOW》「MOTアニュアル2012 風が吹けば桶屋が儲かる」東京都現代美術館(東京)
2012 《The Wall Street Diary》札幌大通地下ギャラリー500m美術館(北海道)

インタビュー

山城大督インタビュー[2013.03.20]
東京映像芸術実験室に向けて



[PDFダウンロード]

関連動画

・山城大督 過去作品


《Hello Everything》2012


《TOKYO TELEPATHY》2011


《Spectacle of Time》2011


《Time flow in the stereo river.》2010


《People will always need people.》2009


《Time flows to everyone at the same time.》2009

募集要項

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[応募〆切:2/18]
自らの表現ともう一度向き合い「考える機会」をサポートします

アサヒ・アートスクエアは、作品発表だけでなく、創作プロセスを重視した活動をおこなうことで創造の場となることを目指しています。「グローアップ・アーティスト・プロジェクト」では、すでに発表実績のあるアーティストが、自らの表現ともう一度向き合い、多角的な視点から「じっくりと考える」プロセス[*]をサポートします。

今回よりサポート・アーティストの採択枠が2名/団体等となりました。互いに刺激し合い、影響を与え合う環境で、「考察を深めたい」、「新しいことにチャレンジしたい」、「専門家の意見を聞いてみたい」......、自身の表現の探求、新たな発想の手がかりをつかもうとする意欲的なアーティストからの応募をお待ちしております。本プロジェクトは、展覧会や舞台公演といった具体的な成果発表を求めません。プロジェクト終了時に、この機会にどのようなことを「考え」、次なる表現へとつなげていこうとしているのかを報告いただきます。

[*例えば以下の例が挙げられます]

作品創作のための研究調査/共同勉強会や研究会の開催/鑑賞者から作品に対する感想や意見を聞くためのクリティカル・レスポンス・プロセスの実施/ワークショップ開発とその検証/セミナーやシンポジウムの開催/作品の試作・実験など


■応募締切

2014年2月18日[火]必着 *持ち込み不可

■応募書類

募集要項:ダウンロード[PDF]
応募フォーム:ダウンロード[PDF]
応募フォーム:ダウンロード[Excel]
*Excelファイルは、パソコンの機種やアプリケーションのバージョンによって、レイアウトが崩れる場合があります。必ずPDF版もご確認ください。

■ご案内
募集期間以下のプロジェクトを開催しております。会場の様子をご覧いただけます。応募をご検討の皆様はぜひご来場ください。*有料の催しとなります。予めご了承ください。
---
グローアップ・アーティスト・プロジェクト2013
東京映像芸術実験室presents 山城大督展「VIDERE DECK/イデア・デッキ」
2013年12月19日[木]-12月23日[月・祝]11:00-21:30  料金|500円



■これまでのプロジェクト
http://asahiartsquare.org/ja/projects/

主催|アサヒ・アートスクエア 協賛|アサヒビール株式会社
お問い合わせ|アサヒ・アートスクエア事務局
130-0001 東京都墨田区吾妻橋1-23-1 スーパードライホール4F
Tel. 090-9118-5171 E-mail: aas@arts-npo.org 10:00-18:00
火曜日定休

選評

以下の点を特に評価しました。
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・表現としての映像に限界を感じているが故にそれに向き合いたいという動機にはアーティストとしての真摯な問いがああり、映像の実験と対話を徹底的に試みるプログラム構成は、本プロジェクト、またアサヒ・アートスクエアのリソースを有効に活用するものとなっている。
・これまでのアーティストとしての実績から判断し、このタイミングでの徹底的な試行錯誤に取り組む事に必然性を感じさせ、成果も期待できる。
・アサヒ・アートスクエアを拠点に、試行錯誤のプロセスと成果を同時代の作家と共有し、そのネットワークづくりを試みることは、アサヒ・アートスクエアの事業方針とも合致し、興味深い。


*運営委員の玉虫美香子は、選考会への参加を辞退しました。

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